こんにちは、だいちゃんです。

久しぶりの読書録となってしまいました。

この部屋から東京タワーは永遠に見えない

この部屋から東京タワーは永遠に見えない

著者がツイッター出身（？）ということもあって、ツイッター特有の、なんとなく劣等感を抱いて少しひねくれたような雰囲気が文章に現れているように感じて、読んでいて気持ちのいい内容ではなかったのに、なんとなく報われない気持ちを、なんとなく他人を嘲笑したりすることでバランスしようとする感じがリアルで気持ち悪くて心地よかったです。

全体を通して報われない気持ちからくるモワっとした空気感が出ていて、登場人物の心の奥底にも共通の感情がよどんでいるあるせいか、連続性のない短編集のはずなのに、似たような話題だなと感じてつつも、さらっと読めて個人的にはよかったです。

内容的にも積極的に人におすすめできるかというと少し躊躇しますが、ツイッター育ちの方には受け入れられるのではないでしょうか...