こんにちは、だいちゃんです。
巷で話題(?)のPythonですが、僕はこれまでPythonから逃げ続けていてたので、環境もなにも用意していない状態でした。
そんな僕のことを、Pythonを触る気にさせたのは、こちらも巷で話題のChatGPTでした。最近、OpenAI APIを使ったChatGPT絡みのツールをいくつか作っている中で、プロンプトの改善ではどうにもならず、ファインチューニングしないとこれ以上の精度が出ないだろうなと思うことが増えてきました。
AIはPythonと相性が良いようで、ファインチューニングをするには、Node.jsでもできるっぽいけど Pythonが使えたほうが情報も多く、あとあと便利そうだったので、重い腰を上げて、Pythonが実行できるように環境を整えてみたので、その備忘録として記事に残しておこうと思います。
OpenAIのドキュメント に従って書かれてるコードを実行するだけなはずなのにいろいろハマりました🕳
MacってデフォルトでPython入ってない...よ...ね...?
何気なく下のコマンドを実行したら返ってきちゃいました。
python --version
え、使えるんかーい!
たぶん何かのセットアップの際に、自分でインストールしたんだと思うのですが、記憶にございませんでした。確実なのは、今年買った僕のMacにはPythonが既にインストールされていたということです。
ということで早速、以下のコードの YOUR_API_KEY
部分をAPIキーに書き換えて、"dataset.jsonl"
をデータセットのファイル名に変えて、 create.py
として保存しておきます。あとで不要になります。
import openai
openai.api_key = "YOUR_API_KEY"
openai.File.create(
file = open("dataset.jsonl","rb"),
purpose = "fine_tune"
)
ターミナルで create.py
を保存したディレクトリまで移動し、 python create.py
を実行します。失敗します。
Node.jsでいうところの npm とか yarn とかのパッケージマネージャーが、Pythonでは pip というらしいです。と理解しました。
pipはインストールされていなかったようで、モジュールのimportがうまく行かずエラーで失敗しました。
ということで、pipをインストールしていきます。pipはcurlコマンドでインストーラーを取得して、保存されたファイルを実行することでインストールできました。
curl https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py -o get-pip.py
pipがインストールできたら、必要なモジュールをインストールしていきます。
今回は openai
が必要なので、ターミナルで pip install openai
と叩くだけです。なんか言われてる気もしますがあとでにします。
気を取り直して、再度 python create.py
を実行します。息してません。
レスポンス中の "id": "file-abc123"
の部分をあとで使うのでメモっておきたいのですが、レスポンスが返ってきません。泣きそう。
結論、Pythonファイルを作成せずに、ターミナル上でコードを実行する必要があるみたいです。
ターミナル上で python
とだけ入力すると、入力待ちの状態になるので、そこにドキュメントからコピペしたコードをペーストすることで、無事、実行することができました🎉
レスポンスを受け取ったら、続いてファインチューニングの実行をします。
OpenAIのファインチューニングは、アップロードするだけでは開始されず、別途開始コマンド(FineTuningJobのcreate)を叩いてあげる必要があります。
データセットのファイルのアップロードが完了し、レスポンスを受け取ったら、同様の方法で、以下のコードを実行します。(file-abc123
の部分は、レスポンスに記載されている id
の値に変更します)
import openai
openai.api_key = "YOUR_API_KEY"
openai.FineTuningJob.create(training_file="file-abc123", model="gpt-3.5-turbo")
ファインチューニングが完了したかどうかは、次のコードを実行し、status
の値で確認できます。
import openai
openai.api_key = "YOUR_API_KEY"
openai.FineTuningJob.list(limit=10)
ちなみに完了したらメールでも教えてくれます。
Playground で、Web上で気軽にファインチューニング済みのモデルを試すことができます。
今回は試しに20件のデータでファインチューニングを試してみましたが、結構結果に反映されてて、ほしい答えに確実に近づいた感じがありました。ただ、ほしい答えには一歩及ばず、さらなるファインチューニングやプロンプトの改良が必要そうです。
思いがけず長い記事になってしまったけど、こういう失敗記が一番自分の役に立つんだよなぁ。
参考
Gitlab CI/CDでさくらのレンサバに自動アップする
2024-12-20
kintoneのバグっぽい動き
2024-12-13
Safariで絵文字が表示されない問題
2024-12-11
ターミナル上でAIにコマンドを聞こう
2024-12-06
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